キッチン修理は火災保険の補償対象(「建物」扱い)です

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キッチンの被害に、火災保険が使える可能性があります。
火災保険が使える可能性があるキッチンの被害を把握しておき、もれなく申請しましょう。
- 1. キッチンは火災保険の補償対象となる「建物」
- 1.1. 火災保険とは
- 1.2. キッチンは家財でなく「建物」
- 1.3. 火災保険の補償内容・特約を確認
- 2. 火災保険の補償対象となるキッチン被害例
- 2.1. 水濡れによる被害
- 2.2. 落雷によるシステムキッチンの故障
- 2.3. 特約次第では、漏電・水道管トラブルも
- 2.4. 階下の部屋への損害賠償
- 3. 火災保険の補償対象外になるキッチン被害例
- 3.1. 経年劣化の場合
- 3.2. 排水管の工事費用
- 4. キッチントラブルで知っておきたい豆知識
- 4.1. ① キッチンの交換(買い替え)も可能
- 4.2. ②キッチン設備は家財ではなく「建物」
- 4.3. ③水漏れ補償に入っていると安心
- 5. まとめ
キッチンは火災保険の補償対象となる「建物」
キッチンの被害は、火災保険で補償される場合があります。
火災保険の仕組みや補償内容について、正しい知識を持ちましょう。
火災保険とは
火災保険の定義は、以下の通りです。
火災保険とは
建物と家財を保険の対象とし、火災・自然災害による損害を補償する保険
火災保険は、「相互扶助」によって支えられており、破損が起きやすい住宅を対象にした保険制度です。
相互扶助とは
相互扶助とは、お互いにお金を出し合って、万が一の事態が起きた際に助け合うことを指します
火災保険は、日常生活に起こり得る住宅リスクに対して、相互扶助の理念から補償し合う制度です。

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火災・自然災害で被災した住宅の修復に利用できます。
キッチンは家財でなく「建物」
キッチンは、家財ではなく建物に分類されます。
家財とは、次のように定義されます。
家財とは
日常生活に使用している動産(生活に必要なもの)
家財には、家具・家電・衣服・自転車などが含まれます。
火災保険の対象には、次のパターンがあります。
保険の対象は、主に「建物」と「家財」で区別されます。

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火災保険の加入時には、保険の対象を選びます。
加入者本人は、家財を保険の対象に入れるかを決められます。
キッチンは建物に分類されるため、建物を保険の対象にしていれば、被害では申請可能です。
今加入している火災保険の対象(家財保険)を正確に把握しておくことで、漏れなく損のない申請に繋がります。
火災保険の補償内容・特約を確認
キッチンの被害は、補償内容・特約の有無で補償されるかどうかが変わります。
キッチンの水濡れは、水濡れに関する特約を付帯していた場合にのみ、水濡れの被害を補償されます。

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水漏れの修理費用は補償対象にならないため、注意が必要です。
また、損害賠償責任が含まれていれば、思わぬ火災・事故で他者へ被害が及んでしまった場合にも補償されます。
加入している火災保険の補償内容は、手元の保険証券で確認できます。
火災保険の補償対象となるキッチン被害例
補償される可能性がある、キッチンの被害の例をご紹介します。
水濡れによる被害
火災保険で補償される可能性がある、キッチンの水濡れによる被害は以下の通りです。
水漏れによるキッチン周辺の被害は、水濡れ補償に加入していれば補償される可能性があります。
また、水漏れの原因が水道管の凍結である場合、水道管修理費用保険金特約などで補償されるかもしれません。
いずれも、火災保険・特約の補償内容によって、補償されるかどうかが変わります。
落雷によるシステムキッチンの故障
落雷によってシステムキッチンが故障した場合には、火災保険の対象になります。
落雷による被害は、火災保険の基本的な補償に含まれます。
火災保険申請の際には、落雷の事実を証明するために以下の書類を提出しましょう。
落雷については公的な書類がなく、落雷によって故障したことが証明できる証拠資料が必要です。
特約次第では、漏電・水道管トラブルも
保険会社の特約次第では、漏電・水道管トラブルについても補償される可能性があります。
電気的・機械的事故担保特約に加入していれば、漏電・ショートでシステムキッチンが故障した場合に修理費用が補償されます。
建物の水道管が凍結・破損した場合は、水道管凍結修理費用保険金で修理費用が実費で支払われることもあります。
1事故につき10万円などの限度額はあるものの、自己負担額が大きく削減できます。
階下の部屋への損害賠償
キッチンの水漏れによって、階下の部屋に被害が及んでしまった場合の損害賠償に、火災保険が使えることがあります。

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損害賠償は、水濡れの範囲・規模によっては金額が大きくなります。
火災保険の個人賠償責任特約を付けていた場合には、補償を受けられます。
個人賠償責任保険は、重複申請しないように注意しましょう。
修理代・賠償責任についても、給付金がもらえることがあります。
火災保険の補償内容を確認しておき、補償対象になるキッチンの被害を把握しておきましょう。
火災保険の補償対象外になるキッチン被害例
キッチン被害には、火災保険の補償対象外になる被害があります。
経年劣化の場合
経年劣化が原因の場合には、火災保険の補償の対象外です。
各メーカーで定められたキッチン設備の耐久年数・寿命を超えており、経年劣化による被害の可能性が高い場合には、給付金が受け取れないことがあります。

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経年劣化による被害かどうか、初心者が判断することは困難です。
火災保険の補償の対象になる原因が潜んでいる場合もあるため、火災保険申請サポートで現地調査を依頼しましょう。
排水管の工事費用
故障した排水管・部品の工事や修理にかかる費用は、補償の対象外です。
火災保険の補償対象になり得る被害は、水漏れによって濡れてしまった床・壁紙・電化製品の修理費用・再購入費用のみです。
水道管の凍結による被害を補償する水道管凍結修理費用保険金以外は、工事・修理は自己負担でおこないましょう。
ほとんどの工事・修理は自己負担でおこなう必要があります。自己負担をできる限り少なくするためにも、補償の対象になり得るものは必ず火災保険申請しましょう。
キッチントラブルで知っておきたい豆知識
キッチンで起こり得るトラブルについて、知っておきたい豆知識をご紹介します。
① キッチンの交換(買い替え)も可能
キッチンが大きな被害を受けた場合、修理ではなく、交換(買い替え)になるケースもあります。

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想定外の損害を受けて修理が必要になったタイミングであれば、火災保険申請できます。
申請によって受け取った給付金で、交換(買い替え)を検討しても問題ありません。
②キッチン設備は家財ではなく「建物」
火災保険では、キッチン設備は「建物」として扱われます。
火災保険の補償対象には、「建物」と「家財」があります。
加入保険の対象が「建物のみ」もしくは「建物と家財」なら、キッチン設備の補償が受けられる可能性があります。
③水漏れ補償に入っていると安心
キッチンの被害には、水濡れ補償が役立ちます。
キッチン水漏れの被害があった際には、建物を対象とする火災保険に「水濡れ」を付帯させていれば、床・壁への浸水被害を補償してもらえることがあります。
故障した部品(蛇口等)の修理費用は、補償対象にはならないため、注意しましょう。
まとめ
火災保険の補償対象になり得るキッチン被害を把握しておけば、いざというときにも火災保険の給付金を受け取れます。
火災保険申請の際には、火災保険申請サポートを利用して、効率よく・確実に申請を進めましょう。
住宅保険の窓口では、給付金が確定するまで費用は一切かかりません。お気軽にお問い合わせください。